佐賀県歯科医師会

お口の110番

みんなのためのお口の健康豆知識

むし歯予防

家庭でできるお子様のむし歯予防

まずは食習慣が大切です

  • バランスのとれた食事
  • だらだらと食事をしない
  • よく噛んで食べる
  • 寝る前の間食をしない

 

食後の歯みがきが大切です

たとえ甘くない食べ物でも、食べカスが残っているとむし歯の原因である歯垢が作られます。
幼いころから食後の歯磨きの習慣をつけることが大切です。

 

お母さんの仕上げ磨きがポイントです

子供は上手に歯みがきできません。仕上げみがきといっしょに、ちゃんと歯みがきができているかチェックをしてあげましょう。

 

フッ化物入り歯ミガキ

生えてきたばかりの歯は未熟で軟かく、むし歯になりやすいので、フッ化物入りの歯磨剤を使って歯を強くしましょう。

 

遅くまでの授乳にも注意しましょう(なるべく早めの断乳を)

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歯科医院でできるお子様のむし歯予防

定期検診

初期のむし歯や歯と歯の間にできたむし歯は、ちょっと見ただけではわからないことがあります。特に乳歯や萌出したばかりの歯は軟かく、むし歯が急速に進行することがありますので3~6か月に一度は歯科医院での定期検診を受ける事をお勧めします。

 

むし歯の予防処置

シーラント処置、フッ化物の塗布などをします。
むし歯の発生率をみてみますと、奥歯の方が前歯より高くなっています。これは、奥歯の方が、歯ブラシが届きにくく、形が複雑なためです。

※シーラント:主に奥歯の溝の部分にむし歯予防成分を配合した樹脂を流し込んで固めるむし歯予防法です。健康保険にて受ける事ができます(歯を削らない予防処置です)

※フッ化物塗布:むし歯予防効果がある歯科専用フッ化物ジェル等を塗布しむし歯を予防する方法です、状況により保健適応、または自費になる場合がありますのでご希望の際はかかりつけの歯科医院に御相談ください特にむし歯になりやすいお子様には、歯みがきに注意するだけではなく、積極的なむし歯予防法として、シーラントやフッ化物の利用をお勧めします。

 

ブラッシングについてのお話

ブラッシングの仕方は年齢やお口の中の状態によって変わってきます。お子様のお口の状態に応じたブラッシング方法や補助的清掃用具の使い方などについてご提案、指導いたします。

 

その他

お子様の状況等必要に応じて、おやつの与え方や食事に関して助言します。

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フッ化物を使ってのむし歯予防

フッ化物のはたらき

フッ化物には歯を丈夫にするはたらきがあります。歯の表層のエナメル質に作用して、歯の耐酸性(酸に溶けにくくなる性質)を向上させ、むし歯になりにくくします。特に、生えてきたばかりの未熟な歯には効果があります。また、フッ化物の水溶液に生じるフッ素イオンは抗菌作用を持っており、むし歯菌の活動を抑制するともいわれています。

 

フッ化物の利用法

フッ化物の利用には、歯科医院等の専門機関で行う、フッ化物を歯に塗る(フッ化物歯面塗布)、や幼稚園、学校で行う(集団的)フッ素洗口液でのぶくぶくうがい(フッ素洗口)、また各ご家庭で行う事ができる フッ化物配合の歯ミガキ、フッ化物配合スプレーの使用などがあります。

 

フッ化物の限界

フッ化物の利用はむし歯予防として大変有効ですが、これだけでむし歯が100%予防できるわけではありません。適切なブラッシング、食事のコントロール、定期検診を行うことも大切です。

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キシリトールの利用も効果的です

砂糖と同じ甘さを持つキシリトール

キシリトールは、糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同じ甘味度を持っています。キシリトールは溶ける時に熱を奪うので、口に含むとスーッとした冷たい感覚があります。そのため、ミントの味によく合うことから、キシリトールを使ったお菓子には、ミント味が多く見られます。また、果物の味をより新鮮にする効果や、苦味を消す効果もあります。

 

キシリトールはむし歯の原因にならない甘味料

キシリトールを始めとする糖アルコールは、むし歯の原因になりません。糖アルコールからは、口の中で歯を溶かすほどの酸は作られないからです。ソルビトールやマルチトールからは、少量ですが歯垢(プラーク)中で酸ができますが、キシリトールからは酸は全くできません。しかもキシリトールの方が甘みが強いので、その甘味により唾液も出やすくなります。酸を作らないこと、そして、唾液の分泌を刺激して酸を中和することが、キシリトールがむし歯の原因にならない理由です。

 

キシリトールはむし歯の進行を防ぐ甘味料

キシリトールには、「むし歯の発生や進行を防ぐ」という、他の糖アルコールにはない特徴的な効果があります。キシリトールをガムやタブレットの形で一定期間以上口の中に入れると、むし歯の原因となる歯垢が付きにくくなるだけでなく、歯の再石灰化を促し、歯を固くします。さらに、むし歯の原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きも持っています。このような働きは、他の甘味料には見られない、キシリトールだけの効果です。

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