事業歯科健診を実施すると
働く皆さんのお口の健康を守るために!
全身の健康には、お口の中の健康が欠かせません。
しかし、40歳以後の働き盛りの年齢から『歯周病』のため、急速にたくさんの歯を失っていく方々の割合が増加します。また、『歯周病』は糖尿病や心臓病などを悪化させることがわかっています。
事業所で働く皆さんの口の中の健康を守るために、佐賀県歯科医師会では事業所歯科健診を推進しています。
抜ける歯が少なくなります
健診未実施事業所の場合
抜ける歯の数が、健診実施事業所より平均1本少なくなります。
健診実施事業所の場合
抜ける歯の数が、全国平均より少なくなります。
たった1本?と軽く考えてはいけません。
・奥歯が1本抜けただけでも、物を噛み砕く能率は半分以下に減少します
・1本歯が抜けると他の歯のすべての寿命にも影響します
抜けたまま放置している人が少なくなります
進行した歯周病が少なくなります
健診未実施事業所の場合
歯ぐきが健康な人は、健診未実施より8.2%増加します。
健診実施事業所の場合
中等度以上の歯周病の人は、健診実施より9.6%増加します。
歯ぐきが健康になれば・・・
口臭がなくなり、さわやかな職場になります。50歳以降で歯を失う最大の原因は歯周病です。
歯ぐきの健康は、食生活を楽しみ活力を持って仕事をするたみに重要です。
要歯科治療者が少なくなります
要歯科治療者が少なくなれば
・「歯が痛くて仕事にならない」
・歯の治療のために、仕事を休む
治療に必要な歯科医療費がかさむ<
の問題点が一挙に軽減
歯だけではなく『全身』の健康も損なう
歯周病の原因菌が血液を介して全身に巡ることや、原因菌がつくる毒素は、糖尿病や心臓病などの生活習慣病のリスクを何倍も高め、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、よく噛んで食べることは肥満予防に効果的とされています。よく噛んで食べるためには、歯の健康が重要であり、歯周病の予防は生活習慣病の予防やメタボリックシンドロームの改善につながります。
歯科疾患による休業を減らせます
歯科疾患による休業
(過去1年間に1日以上歯科の疾患で休業した者の割合)
左の図は過去1年間に1日以上歯科疾患で休業した人の割合です。このように、むし歯や歯周病による急な痛みや治療で、予定外に仕事を休まなければならないことは、予想以上に多くあります。
このような従業員の不健康状態は、作業能率の低下、就業意欲の減退、職場の人間関係への悪影響など事業所の不利益につながりかねません。
定期的に歯科健診を実施することは、口腔内の疾患を未然に防ぎ、これは事業所の生産性の向上にもつながり、結果的に事業所にとっても有益となります。
歯科医療費の削減につながります
左のグラフのように、歯科健診の導入は、当初歯科医療費は上昇しますが、継続的に実施することで、ある時期より歯科医療費の減少に転じると、全医療費の削減に働くことがあります。